セミエビは、奄美の暖かい海に生息する大型のエビです。
名前に「エビ」と付きますが、一般的なエビとはかなり違う、平たくずんぐりとした独特の姿が特徴。長い触角を持つイセエビとはひと味違い、まるで鎧をまとったような硬い甲羅をしています。
島では「アテゴザ」や「クジガン」と呼ばれ、見た目の珍しさだけでなく、食べても非常に美味しい貴重な海の幸です。

セミエビとは?【島名】アテゴザ/クジガン
セミエビは、イセエビと同じ仲間に近いセミエビ科の大型甲殻類です。
千葉県以南の太平洋側から九州、沖縄諸島まで分布し、奄美周辺を含む暖かい海の岩礁域に生息しています。
最大の特徴は、その平たく独特な体つきです。
一般的なエビのような長い触角はなく、目の前に広がる板状の触角が特徴的。ゴツゴツとした甲羅には細かな突起があり、名前を知らずに見ると「これ、本当にエビ?」と思ってしまうかもしれません。
大きなものでは30cmを超えることもありますが、漁獲量は多くなく、一般のスーパーなどで見かける機会は少ないエビです。
セミエビの旬の時期
セミエビの旬は冬です。
旬について明確な資料は多くありませんが、産卵期などの情報から、身が充実する11月頃から3月頃までが美味しい時期と考えられています。
奄美周辺では年間を通して水揚げされることもありますが、身の状態は個体や時期によって変わります。
セミエビの味の特徴
セミエビの魅力は、イセエビにも負けない濃厚な旨味と、しっかりとした食べ応えです。
見た目はゴツゴツしていますが、身は意外にも上品。ほどよい弾力があり、噛むほどにエビらしい甘みと旨味が広がります。
また、セミエビは頭や殻から出る旨味も魅力です。
身だけを食べて終わりにするのは少しもったいないエビで、汁物にすると濃厚な出汁が楽しめます。
セミエビのおすすめの食べ方
お刺身
鮮度の良いセミエビなら、お刺身で身の甘みを楽しめます。
しっかりとした食感がありながら、噛むほどにエビらしい旨味が広がります。
塩ゆで
セミエビ本来の味を楽しむなら、シンプルな塩ゆでもおすすめです。
余計な味付けをしなくても、身の旨味と甘みをしっかり感じられます。
鬼殻焼き
硬い殻を活かした豪快な焼き物です。
焼くことで香ばしさが加わり、エビの旨味がより濃く感じられます。
エビ汁
セミエビの頭や殻からは、濃厚な旨味がたっぷり出ます。
身とはまた違ったエビの風味を楽しめるため、最後はぜひ汁物まで味わいたいところです。
まとめ
セミエビ(蝉蝦・島名:アテゴザ/クジガン)は、奄美など暖かい海に生息する大型の甲殻類です。
冬に身が充実し、しっかりとした食感と濃厚なエビの旨味を楽しめるのが魅力。
平たく独特な姿をしていますが、味は本格派。刺身や塩ゆで、焼き物、そして頭から取る濃厚な出汁まで、一尾でさまざまな美味しさを楽しめる奄美の海の恵みです。















































